不器用で、不自由な僕等。
生きることに「不器用」で「不自由」な僕ら。
特定疾患の持病を抱えた上、医療ミスで右脚に麻痺が残り、難病と身体障害者6級の『僕』
そして、生まれて間もなくDVを受け続け心がほうかいし、人格交代したまさに「地獄」の様な環境で育ってきた『彼女』
生まれたのが既に地獄の始まりで、家の中では『両親兄弟が加害者』。
身体の成長と共にエスカレートしていくDV。
逃げ場のない肉体的暴力と性的暴力で、いつしか壊れた心は、精神障害者と人格障害知的障害等、PTSDのオンパレード。
偶然か必然か…
何の因果か、そんな俺たちは出会った。
不器用で不自由な僕等は
時に寄り添い…
時にすれ違い…
時にはもたれかかりながら…
互いに支え合い(?)ながら、できるだけ死なないように生きている。
身体と精神の違いはあれど、症状が重いのは『彼女』なのは間違いない。
「ハリネズミのジレンマ…。」
(「新世紀エヴァンゲリオン」より)
そんな言葉がピッタリな二人は、互いに傷つけるつもりなんて無いのに、距離感や価値観の違いがわからないから距離を縮める度、知らぬ間に相手を傷つけてしまう。
心身共に病を抱える『僕』と『彼女』は、この息苦しい世の中、息苦しい環境下でどこまで歩いて行けるんだろう…。
嗚呼…
今夜も眠れなかった。
そしていつしか朝になる。
僕は一体何を考えているんだろう…。
彼女はどんな夢を見ているんだろう…。
そんな事を考える時間が増え…
またも今夜もまた眠れない日々は続く。
いつ寝たらいいのかなあ?
今日はいつになったら眠れるのかな…