鬱の病の 死にたがり

死にたい。消えてなくなりたい。

ドス黒い感情のやり場

死にたい。

タイミング次第では殺されるかもしれないけれど、彼女が自由な幸せの為なら死ぬことすら厭わない。

 

 

グッチャグチャに丸めて引き裂かれ

散り散りになった新聞紙の破片

一枚一枚拾い集めて

もうこれ以上破れたりしないように

丁寧に丁寧に繋いでいく

まるで難解なジグソーパズルのようだ

 

切り離された文字と文字が単語になり 言葉になって

やっと浮かび上がって来たものは暗いニュースばかり

 

酷く身勝手で短絡的な狂気の犯罪者に下されたのは

失われた生命と釣り合うはずもない判決内容

余りにも軽い刑罰と慰謝料

 

医者の生命は重く

弁護士の生命は高く

一般人の生命だけは平等に安いようだ

政治家に至っては 悪びれる事もなく

犯した罪を汚れ切った手で握り潰す

 

人の生命とは一体何だ

 

地位や肩書きで生命の値段が決まるのなら

僕の価値なんて きっと側溝に転がる石ころよりも軽いのだろう

 

慰謝料という生命の値段を知ってしまった子供たちは

「生命の重さは等しく平等である」と語ると

声高らかに詭弁を弄す偽善者たちに絶望し薄ら笑いを浮かべ

 

弱き者は心を閉ざし

心清き者は拒絶し

勇気ある者は抗い

賢き者は牙を研ぎ澄まし その細くも鋭い牙をむく日を 虎視眈々と狙っている

 

心清き少年たちは大人を拒絶することで

社会不適合者の烙印を押され

 

勇気ある少年たちの反抗は 施設という檻の中で更生という名の元

牙を抜かれ 大人の都合の良いように志向は塗り潰され洗脳される

 

自分たちが小馬鹿にした子供たちから向けられる

冷やかな視線に怯える臆病な大人たちは

汚れた社会で培った悪知恵で

立ち向かって来る賢き少年たちの願いを叩き潰し

美しい社会の根を いとも容易く摘み取っていく

 

心を閉ざし出遅れた少年たちへ

 

油断した偽善者たちの喉元に喰らいつき

この薄汚れた社会を真赤に染めてやれ

酒に飲まれたまま運転するような愚か者による悪意無き殺人者たちを

もう一度グッチャグチャに丸めて燃やしてやろう